音に敏感になっている人へ 便利なアイテム「イヤーマフ」のご紹介


あなたに苦手なものはありますか? 例えば食べ物、臭い、触り心地など……全くないよ、 という人の方が少ないかもしれません。筆者の場合、それは「音」 でした。 たいていの人が耐えることができる音が騒音のように聞こえてしま うのです。


「聴覚過敏」あるいは「音過敏」「聴覚過敏症」 などとも呼ばれています。度合いは人によって違いますが、 今回はそのような困りごとを抱えたときに自分を守るために役立つ アイテム「イヤーマフ」をご紹介します。

 


■負担になるの音は人それぞれ イヤーマフで軽減も
ストレスのかかる音の例として「人同士の会話」や「 パトカーなどのサイレンの音」、「咳払い」など様々です。


そのような悩みを和らげるアイテムとして近頃注目を集めているも のが「イヤーマフ」です。 元々は工事現場などの騒音から人を守るものでしたが、 コミュニティなどを通じて聴覚過敏にも有用であることが知られ着 用する人も増えています。


筆者もそのうちの一人です。 音によって精神的に不安定に陥る機会が減るというメリットだけで はなく、 不安になったときのお守りのような意味も含めてとても助かってい ます。


イヤーマフはヘッドフォンのような形状をしており、 最近では洗練されたデザインのものも豊富です。 通販サイトなどで低価格から気軽に購入することが可能です。


■音の種類・使用者に合わせて商品を選ぼう
遮音性能の目安となる数値にNRRというものがあります。「 NRR40であれば、40db(デシベル) 程度の音を防ぐ力がある」という意味です。


しかしdbが高ければよいというものでもありません。 自分の苦手な音の周波数(Hz/ヘルツ) を知ったうえで商品選びをする必要があります。 前述のパトカーのサイレン音であれば周波数は1000Hzと高め 。しかし、 いびきや男性の声などは125Hzほどとだいぶ低くなっています 。 イヤーマフのスペック欄に周波数が書いてある場合は積極的に参考 にしましょう。


またノイズキャンセリング機能の有無によりイヤーマフは二つのタ イプに分かれています。 耳をすっぽり覆うことで音を物理的に遮断するパッシブタイプと、 ノイズキャンセリング機能がついているアクティブタイプです。


前者は音全般を得意とするのに対して、 後者は特に苦手な音をカットすることに長けています。メリット・ デメリットがありますが、 アクティブタイプはパッシブタイプよりも重量があるので子どもに 与える場合は注意が必要です。そのほかにも形に応じて「装着感」 や「持ち運びやすさ」が異なります。


■私の愛用はペルター(PELTOR)社のX1A! デザイン性も抜群


私は「3M PELTOR イヤーマフ X1A」を使用しています。 黒とグリーンのスタイリッシュなこちらの商品、 NRR値は27db。シリーズはX1~X5まであるのですが、 筆者は人のささやき声などが苦手なのでこのくらいのdbが合って いるようです。また、 物を持ち歩くこともあまり得意としていないのでコンパクトで軽量 なX4を選びました。


聴覚過敏は自閉症スペクトラム障害ASD) や注意欠陥多動性障害ADHD) を抱えている方に多くみられる傾向ですが、 過ごした環境などによっても引き起こされる場合があります。 イヤーマフは決して特別な人だけがつけるものではないのです。 眠る時のアイマスクや、飛行機のなかでの耳栓のように「 あなたのストレスを軽くする」お役立ちアイテム。


そして、もしあなたが音の聞こえ方で困っているのであれば、 全力でイヤーマフをおすすめします!